曇り空の長者原
  
 2003年6月1日。ミヤマキリシマを見るために初の久住登山にやって来ました。今日は6月最初の日曜日でくじゅうの山開きの日です。隔年で久住山・大船山で交互に山頂際が催されるのですが、今年は一般の人も比較的登りやすい久住山です。そちら方面は人が多いだろうと思い、長者原から雨が池越えコースを通り、坊がつるを経て平治岳を目指す事にしました。前日の台風の余波がまだ残ってて、山の方は霧に包まれてます。
 展望台?

 長者原から歩くこと約1時間。ベンチのある所に来ました。辺りは依然霧の中・・・このベンチの前も多少開けてるので天気が良ければ見晴らしが良かったのかもしれません。まだ途中チェックポイントの雨が池にもたどり着かず(^^;
 霧の中のミヤマキリシマ 
  
 先程の場所から数分歩くと少し開けた場所があって、そこでミヤマキリシマが咲いてるのを見つけました。雨が池もあと少しのようです。
 雨が池

 さらに先程の場所から約10分。坊がつるまでの中間点「雨が池」に到着です。ここ雨が池は雨が降ると水が溜まる湿地帯だそうで、この日は前日の台風のせいか、思い切り池になってました。辺りは相変わらず霧だらけです。天気予報では晴れると言ってたのにな〜(^^;
 木道を歩く人々
  
 ミヤマキリシマのシーズン、ここ九重は多くの人で賑わいます。登山口周辺の駐車場は8時頃には車で一杯になるのは当たり前!こんな天候の日でもたくさんの人々が雨が池の木道を歩いて行ってます。
 登山路に咲くミヤマキリシマ

 雨が池周辺の登山路では所々にミヤマキリシマが咲いてました。ここ雨が池ではハナショウブも見かける事ができるそうです。
 晴れ渡る空と三俣山
  
 雨が池から道を下ること約30分。急に天候が回復してきて青空が見れるようになりました。天気予報の面目躍如と言ったところです(笑)右手に写真に写っている三俣山を眺めながら、さらに道を降って行きます。
 坊がつるまであと少し 

 長者原から歩くこと約2時間強。視界が開けて広い広場みたいな所に出てきました。周りには山々が連なりしばし感動。休憩予定地法華院温泉まで後少しです。
 姿を現す山々
  
 霧が晴れて山々が姿を現してきました。霧の中を歩いてた時には泥濘もあってかなりキツイ状態だったのですが、げんきんなものでこう言う風景を見ると途端に足取りが軽くなってきます(^^ゞ
 坊がつる 

 ようやく坊がるの中を行く道にたどり着きました。坊がつるは九重連山のほぼ中央にある湿地帯で、キャンプ場や法華院山荘などがあり、多くの登山客が訪れる所です。四方を山で囲まれ、人工物も殆どなく静かで良い所ですよ。ちなみにこ、こには一般の方は車では来られません。着たければ登山道を歩いて来るしかありませんが、キツイとか面倒くさがらず、ぜひ一度着てみて下さい。
 法華院温泉山荘 
  
 標高1303m。九州本土で最も高い場所にある温泉です。温泉はもとより、食堂・売店・宿泊部屋・バンガローなどがあり、九重連山を登山する時のベースとしてや、途中休憩の場として多くの登山者が訪れます。ハイシーズンには大部屋で一人一畳のスペースで寝ることもあるとか!?またそれが良いと言う方も多いそうです(^^;
 いざ平治岳へ 

 法華院で一休みした後、いよいよ本日の目的地平治岳へ向います。ちなみに登るのは向って左の山です。右の山は北大船山。まずはこの二つの山の境のへこんだ部分「大戸越(うとんごし)」を目指します。写真は法華院から坊がつるのキャンプ場へ向う途中の木道です。
 坊がつるキャンプ場 
  
 木道が終わるところから広場みたいになっており、何個かのテントが張られてました。ここにはトイレや炊事場などもあります。写真は登山口へ向う途中に振り返って撮った物で、背後の山は三俣山です。
 登山口

 キャンプ場から歩いてすぐの場所に案内板が立っています。ここから右手の山に登っていくと大船山、まっすぐ行くと平治岳に登ることができます。正面の山が目的地の平治岳です。
 登山道より山頂を望む 
  
 泥濘の急な登山道を木や枝にしがみ付きながら登ること約50分。ようやく山頂が望める場所まで着ました。ここまで来ると山頂がピンク色がかっていて、ミヤマキリシマがたくさん咲いているのがわかりますね。
 大戸越 

 坊がつるから登ること約1時間。途中休憩ポイントの大戸越に到着です。ここはちょっとした広場になっているので、ちょうどお昼と言うこともあり皆さんお弁当を広げてランチタイムされてました。
 ミヤマ咲く登山道
  
 大戸越でちょっと休憩し、いよいよ最後の山場、平治岳への急斜面を登ります。登山道にはミヤマキリシマが点在していて、足にはキツイですが、目には優しいです(^^;
 山の上で渋滞!?

 山登りなんぞキツくてやらないと言う人には理解しがたい光景ですかね(^^ゞなんと登山道で渋滞です!話には聞いていたのですが、ホントここは人気あるんですね。山頂付近まで人の列が続いています。
 山頂からの絶景! 
  
 渋滞?に巻き込まれながらも登ること約40分。pm12:51、ついに山頂到着で〜す\(^o^)/そして苦労した人にはご褒美が・・・目の前には素晴らしい絶景が広がってました。ミヤマキリシマの咲く斜面の先には三俣山と硫黄山の勇姿!そして下には坊がつるのが緑の絨毯の様に広がっています。ホント登ってよかったと思いました(^^)
 絶景のミヤマキリシマ 

 同じ場所から今度は縦で撮影。こう撮ると同じ場所からでも雰囲気変わりますね。上の写真よりも奥行き間が出ていい感じです。
 山頂の人々
  
 おまけ写真です。人が写ってるのが何となく面白そうだったので(^^ゞ写真のように絶壁に立ってたり、座ってお弁当食べてる人もいました。こんな場所で食べるお弁当は最高でしょうね。
 帰り道の雨が池

 山頂での絶景を楽しんだ後大戸越に降り、ちょっと遅めのお昼ご飯を食べました。(ホントは山頂で食べたかったのですが、人多くて・・・)その後は坊がつるに下山。キャンプ場で一休みし、一路長者原へ。途中朝霧だらけだった雨が池で、休憩中撮影したのが右の写真です。左手の山は指山です。
 タデ原到着!
  
 pm4:30、長者原の裏手に広がる湿地帯「タデ原」に到着!ようやく下山です。朝8時過ぎに入山だったので、約8時間半の登山でした。台風後の泥濘がなければ、もっと早く登れたと思いますが、まあ九重初としては上出来でしょう。でもさすがに足がキツイです(^^;
 タデ原より望む九重連山 

 左手前が指山、奥が三俣山、噴煙を上げているのが硫黄山です。木道を歩きながらこんな風景を見ることができるって、九州に住んでて良かったなと思いました。

無事下山できて・・・

 高校の足立山登山以来、初めてのまともな登山でさすがに足などはパンパン!翌日から職場でも足引きずってましたが、登って良かったと思いました。北海道に行って以来再確認している九州各地の自然ですが、ここ九重は自然開発も殆どされてなく、坊がつるなどは車での立ち入りができないので観光バスなども来ず静かで良い場所です。(阿蘇はその点パノラマラインやロープウエーが完備されてるので、人が多いです。個人的には九重のほうが好きです。まあ、楽して絶景眺めたい人には阿蘇はお勧めですが・・・(^^ゞ)特に今回はミヤマキリシマの大群落にもお目にかかれましたし、山頂からしか拝めない絶景も満喫できました。是非また来たいと思いました(^^)